たゆたう生活

生活の記録です

2分半うろうろして100分歩いたことにする

2020/06/20

夫がちょっと用事で出かけた隙に、娘に紙と色鉛筆を差し出した。

 

本来明日である父の日を、我が家では土曜のうちにやろうという話になっている。

手早く説明して、娘にメッセージと似顔絵を描いてもらう。

お絵かきが好きではない長男にブーブー言われながら、やはり似顔絵を描いてもらう。ひらがなはまだ練習中で書きたがらないので、メッセージはわたしが書いた。

次男は色鉛筆やクレヨンを持たせたら大惨事になるか時間がかかりすぎるので、今回はわたしの代筆にさせてもらう。

よし。

 

空になった菓子の缶に出来上がった紙をしまい、娘と長男に「夕飯のときにサプライズで渡そう」と言い含める。

 

夫が帰ってきた。

わたしがキッチンで作業していると、長男が言う。

 

「パパ~、缶に何か入ってるよ。それは内緒なんだけどね。でも今開けてほしいなあ。でも夜ご飯のときまで我慢がまん。でも今がいいなあ」

 

なんていうサプライズ下手!

「でも」が多すぎる。

 

結局、午前中のうちに渡すことになった。

サプライズがサプライズにならない。幼児あるあるだ。

 

夫は喜んで宝物にすると言ってくれた。

 

天気も良いので、5人で散歩に出かけることにした。

それなりに長く歩く予定なので次男はベビーカーに乗ってもらう。

娘が、休校中によくウォーキングしていた道をパパに案内したい!と言うので、その道をたどる。

途中から結局「こっちの道行ってみようか」と定例だった道筋からはそれ、だいぶ遠回りした。

アプリで見ると、家に着いたとき「97分30秒」のウォーキング時間だった。

長男が強く主張したので、2分半家の畑でうろうろして、100分歩いたことにしてから家に入った。

 

みんな日焼けしてしまった。

わたしも、日焼け止めの塗り方が雑で首元だけだいぶみっともない焼け方をしてしまった。おととしくらいもこういう焼け方をして、数ヶ月跡がついていたことを思い出す。

 

昼食をとり、次男を寝かせてから一人で近くの店に行く。

父の日なので、一応料理の材料もわたしが買ってくることにした。夫の好物のぎゅうぎゅう焼きを作るのだ。

単身で買い物をするのは本当に久しぶりだった。

 

たまたまその店はリニューアルしていて、さらに飛沫防止のカーテンやら、レジ袋有料化のお知らせやら、数ヶ月前買い物していたのと同じ場所とは思えないことになっていた。

浦島太郎になった気分だ。

 

夕飯の前に長男はハンモックから落ちて顎を強打して大泣きし、飲み終わったつもりのジュースパック押してジュースの噴水を降らせ大泣きし。
次男も変なテンションになって皿やタオル、フォーク、マグなど手当たり次第に投げて叱られ大泣きしていた。

同時に大泣きしたので、うるさすぎてこちらはいっそ笑えた。

 

夫は「6年半前には想像しなかった賑やかさだ」と言っていたので、これもまた父になったことを実感するうるささだったのだろう。

 

ぎゅうぎゅう焼きには、畑でとれたナスがとてもよく合った。