たゆたう生活

生活の記録です

トンボの雨が降る

2020/09/13

風が強かった夜が明けて、狭いテントで目が覚めた。

次男は軽い夜泣きを何度かしたが、手を握るとすぐ安心して寝た。

 

順番にトイレや洗顔に往復すると、あたりはトンボだらけだった。トンボの活動時間帯なのだろうか?

長男が「トンボの雨だー!!トンボの雨が降ってる!」と笑いながら絶叫していた。

 

子どもたちが近くの芝生で鬼ごっこをしている間に朝食を用意する。

次男は姉と兄が大好きなので、娘と長男は次男を鬼と決めて逃げ回るのだ。

ルールがわからなくても次男は走る姉兄を追いかけるので、鬼ごっことして成立するらしい。

 

朝食は、買ってきたパンと牛乳だ。

周りでは、朝から火を炊いて鍋に料理を作ったりしている。すごいな。

多くのグループが、うちより大きいテントやタープを出して大鍋で凝った料理に勤しんでいる。

ここはオートキャンプ場だが、みんなどうやって車に載せているのか。収納術が気になる。

まあ、どちらにしても子どもがもう少し大きくならないとわたしたちの手際では料理などは無理だな。

 

設営を手伝ってくれたスタッフの人が、住んでいる場所が近そうな人がいると教えてくれていた。その人と話すと、本当に近く、小学校の学区も一緒だった。

お子さんはうちの子達とは学年が違うが、また学校のイベントなどでも会いそうだな。

 

簡単な朝食を済ませ、自販機で飲み物を買いに行きがてら、キャンプ場が無料で貸し出ししているそりを借りる。

わたしと夫はテントなどの撤収だ。

徐々に雨が降りだす予報なので、急がねば。

 

撤収中、陣地のそばの坂で子どもたちはそりを滑らせていた。

独力で遊べない次男は何度もせがみ、娘がその度に引っ張っている。

 

そりに飽きるとまた鬼ごっこをしたり、虫を追いかけたり。

長男はほかの子どもたちと仲良くなり、虫取網を貸してもらっていた。社交的だな。

虫取網初体験の長男はでたらめに振り回すので、なかなか取りたい虫がとれないらしい。

 

網を返してからわたしのところに来て「蛾がとれたよ!」と誇らしげにしていた。蛾……!!

 

無事、雨が降る前に撤収できた。

弟たちを引っ張るばかりで乗れていなかった娘をそりに乗せて夫が引っ張りまくっていた。

 

帰り道もまた遠い。

残っているパンを車中で食べ、子どもたちとわたしは寝た。

帰ってから夫も家で寝ていた。

 

子どもたちもそれぞれ満喫したらしい。

娘は姉弟での鬼ごっこ、長男は夜空が一番よかったそうだ。「まだ帰りたくなかった」「また行きたい」と口々に言う。

 

うん、用意と片付けは大変だけど、またチャレンジしようかね。

でも、天気悪かったら延期かな。まだそれを楽しめる域には達していないな。