たゆたう生活

生活の記録です

ホタテの香りの息子を産む

2020/04/29

最近庭に鳥が来る。

芝生の辺りをほじくってなにやらついばんで、虫を食べているようだ。

何の鳥かわからないので、写真を撮って鳥に詳しい友人にLINEで尋ねた。

 

ヒヨドリという鳥だそうだ。

調べるなら、個体差が大きい写真図鑑よりは、その種の特徴を平均的にわかりやすく描いてくれるイラスト図鑑のほうがいいよ、ということも教えてもらう。

なるほど、それで図鑑にはイラストのものが多いのか。

そういう豆知識は大好きで、感謝する。

 

環境が似ている人と「これが大変だよね。これが面白いよね」と共感しあうことも好きだけど、わたしのまったく知らない分野に詳しい人の話を聞いて知識を得るのもとても好きだ。尊敬する。

 

さて、次男のイヤイヤが、いよいよ激しくなってきた。

買うパジャマのサイズを考えようと長男のお下がりをTシャツの上から着せたら、脱ぐのを激しくいやがって暴れた。

夫と散歩に出たが、そこでも自分の意を通そうとしてなかなか散歩しづらかったようで、すぐ帰ってきた。

 

そんな時期、気分転換の外出もできずに家で向き合うのか。

うちはまだ上の子がいるからいいが、児童館とかも閉まってて密室育児になったらほんと辛いな。

 

午後、夫が庭の芝生の手入れをしていた。

手入れというか、枯れた芝を集めて捨てる作業だ。

お手伝い好きの長男が一緒にやりたがり、それなりに役立っていたようだ。やるな、4歳。

サンタの白髭のようにモジャモジャしていた庭が、散髪後のロマンスグレーくらいの感じになった。

 

殻つきのホタテが安かったらしく先日夫が買ってきていた。立派なわりに安い。

飲食店に卸すためのものだったのか、少し思いを馳せた。

 

夫が焼きながら言った。

「次男の匂いがする」

意味が分からず聞くと「前から次男はホタテみたいな匂いがすると思ってたんだ」という。

賛同できなかったが、夫の説によればわたしはホタテの香りの息子を産んでいたらしい。

 

夫はまるごとのパイナップルも買ってきていた。子どもたちのテンションは上がる。

 

三角コーナーが、パイナップルのヘタ、皮、ホタテの貝殻ですごいことになっていた。

 

それにしても、我が家の引きこもり生活で水曜に祝日があるのは、とてもちょうどいい。