公園に来たことは明かさないよう密約を交わす
2020/03/18
長男のみ登園になって3日目。
やはり行き渋って幼稚園の門を入る前に逃げようとしたが、1分くらいで観念したのかまた無言で園庭に入る。
何の儀式だ。
まあ、娘と次男がわたしといるのに一人幼稚園に行かねばならん、という状況への抵抗であって、幼稚園自体は好きなほうだろうと思う。
お友達も多いし、穏やかでニコニコしてるキャラらしいのだ。
一旦家に帰ってから公園へ。
公園に来たことは長男には明かさないでおこう、と娘と密約を交わす。
絶対羨ましがって泣くだろう、と意見が一致したのだ。
わたし・娘・次男の3人の組み合わせで公園にくるのは初めてだ。
次男をだっこしつつヘンシンバイクを抱えてきたので(ヘンシンバイクは公道NGらしい)公園についた時点でわたしは疲れていた。
ひとしきり娘の自転車の練習を見た。
ともすると、走る自転車に次男が突撃していくのでその度に引き剥がす。
娘は、ペダルなし2度目とは思えないスムーズさで乗っていた。すごい。
自転車練習に飽きた娘は、遊具で遊び、次男をだっこして滑り台を滑ったりした。
「おお、よしよし。怖くないよ。ほらおいで。いい子だねえ」
次男の面倒を見る娘は、口調も接し方も孫を見てるおばあちゃんみたいにかわいがる。とても6歳とは思えない。
しかし、たまにだっこが雑でひやひやする。
帰ってきて、娘は飽きもせず算数セットで遊ぶ。
家事を片付けつつ次男の相手をし、すぐ長男を迎えに行く時間になる。
長男は「今日は○人来てたよ。○○くんとー、○○ちゃんとー」と全員の名前をあげる。
すごい。
最近は、晴れている日は外で自由遊び、その後教室で過ごしてるようだ。
「教室では何したの?」と聞くと
「忘れたから、ひ・み・つ」と答える。
秘密というか忘れてるんでしょ、とか、「ひ・み・つ」の言い方はどこで覚えたの、とかいろいろ言いたくなるが、もう答えた時点で陽気な顔で上のほうを見ていて、意識は違うところにいっていそうだ。
会話を続けるのは諦める。
長男は、しっかりしてるのかマイペースなのか、よくわからない。
帰ってきて昼を食べ、急いで次男を寝かせる。
休校対策でEテレのサブチャンネルで昼間に帯でおしりたんていをやっているのでそれを上の2人に見せたり、娘の学習用タブレットを幼児モードから小学生モードに切り替えたりする。
しばらくしたら今日は歯医者だ。
次男を起こす。
いつもより短い昼寝だが、次男はこういうとき、だっこで寝直すということがない。
かかりつけの歯医者は近所なので歩いていく。
娘、乳歯が抜けていないところの後ろから永久歯が出てきたので診てもらう。
問題ない生えかたなのでなにもしなくて大丈夫とのこと。フッ素を塗ってもらう。
長男も問題なし。こちらもフッ素を塗ってもらう。
次男は先月健診で歯科のチェックもありフッ素塗布もしてもらったので、今日はただだっこされていた。
診察室に入った瞬間「ここ、なんかいやなことするところなのではー!?」と気付いて10秒ほど泣いたが、どうやら自分は関係ないと悟っておとなしくなった。
1歳児、面白い。
そして、娘や長男の診察のときにスタッフさんが「上手だねー!」などと褒めてくれると、次男も一緒に拍手するのだった。
今、褒め言葉を聞くと無条件に拍手するのだ。
1歳児、ほんとに面白い。
帰ってきて、娘は学習用タブレットで先んじて切り替えた小学生モードを楽しんでいた。
小学生モードでは、親のスマホに入れたアプリとチャットみたいなことができるようになっていた。
メッセージがどんどん送られてくる。
付き合いたての高校生カップルのLINEか、というくらい。いや、知らないけど。
「ままいちばんだいすきだよ」
などといったきゅんきゅんするメッセージに混ざって
「やほーひょこりはんだよ321ゴーはいひょこりはん」
と、ひょっこりはんの真似を送ってきたりするので油断ならない。